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【レポート】心、高さ、持ち前の “サイズ”で挑んだ選手たち(男子・愛知)

「第32回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2019」は2日目となり、男女決勝トーナメント1,2回戦が行われた。
決勝トーナメント男子1回戦で岡山と対戦したのは愛知。試合は、1Qから愛知が先行したが、4Qで31失点と無念の逆転負け。指揮を執る田村光弘コーチは、「相手が後半に決めるべきところのシュートを決め、ディフェンスの仕掛けからしっかりと点を取ってきました。うちはミスが多かったのでそこの差だったかなと思います」と、敗因を語った。

その田村コーチが「彼がいたから今のチームがあるというくらい縁の下の力持ち。ディフェンスもオフェンスも頑張る、そしてチームもまとめる」と、評したのががキャプテンの④岩本昇馬選手だ。試合では常に周りの選手に声を掛け、プレーでは鋭いドライブからシュートを試みるなど、愛知が戦った3試合全て、意気盛んな動きでチームを盛り上げた。

「3Qまでは自分たちの流れに持っていけたんですけど、4Qで気が緩んでしまったというか、自分たちのバスケットを最後までやり通せなくて。3か月やってきたことが出せなくて悔しいです」と、岡山の試合を振り返った岩本選手。今大会に向けた取り組みについては、「暗くなることもあったのですが、そういう時こそ自分たちで声を出していこうと。先生たちに頼らず、自分たちで声を出すことを意識しました」と、語ってくれた。

自身が得意というドリブルからのスピードある攻めで相手を翻弄した岩本選手。164㎝と決して高さはないが、だからこそ、「大きい選手たちの倍努力しようと思っていますし、気持ちだけは大きい選手よりも大きく持とうと思っています。スピードと気持ちとディフェンスは小さい選手でもできることなので、これからも努力していきたいです」と言い切る。

ハートの“サイズ”では誰にも負けない岩本選手。今後の目標は夏の全国大会出場で、「イージーシュートを落としてしまったので、ミドルシュートの精度とフリースローが、今大会を通して強化したいと思ったことです」と、しっかりと次を見据えていた。

“サイズ”という点で言えば、愛知には今大会の最長身選手の⑧大橋翔太がいる。決勝トーナメント1回戦では残念ながら出場機会はなかったが、前日の予選リーグでは2試合とも出場し、リバウンドやミドルシュートなどを小気味よく決めていた。
「走ることとリバウンドをしっかり取るところはできたと思います」と、大会の感想を語った大橋選手。最長身選手ということで「リバウンドはしっかり取らないといけないというプレッシャーはありました」と振り返ったが、今後に向けては「もっとルーズボールを追いかけて、リバウンドに絡むこと、体つくりもしっかりとやりたいです」と、力強く語った。

参考しているのは「身長が高いのに3Pシュートもしっかりと決めるところ」と、名古屋ドルフィンズの張本天傑選手。将来の夢はプロ選手になることで、抱く夢は大きい。
そんな大橋選手に対し、「伸びしろがまだまだたくさんあると思いますし、NBAで活躍している渡邉雄太選手(グリズリーズ)と同じ左利き。いろんな経験をして大きなプレーヤーになってほしいですね」と、田村コーチもエールを送っていた。

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